おとなの美術室

『おとなの美術室』は、新宿南高校の美術室を舞台に、勢いだけは一流の素人男子が、シャイな一流デジ絵師の女子に弟子入りし、絵描きとして成長していく様を描く、美術系スポ根コメディです。代々木にあるカルチャースクール「おとなの美術室」にて、瀬尾が講師を勤める『デジタルコミック基礎講座』の教材として描きました。6ページのごく短い読み切り作品ですが、教材の改変時にはまた続編を描きたいですね。

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登場人物

代々木 乙菜 (よよぎ おとな)

一年生。タブレットを使いこなすフルデジタル系絵師。引っ込み思案な性格のためネットに発表したことはないが、Pixiv上位 ランカー級の腕前を持つ。自宅にはパソコンがないため、美術室のPCを使って放課後にお絵描きするのが日課。小柄で中学生くらいに見える。基本シャイな地味系女子だが、こと創作に関しては熱い情熱を持っており、我を忘れて暴走することも。

黒岩 動 (くろいわ どう)

一年生。絵についてはずぶの素人だが、生徒会会報で見かけた乙菜の絵に惹かれ、絵師を志すことに。やる気だけは十二分にあるが、それがことごとく空回りする残念体育会系。無駄な身体能力の高さと生来の空気読めない力が災いして、不良生徒からは影番と畏れられているが、本人は気づいていない。唯一の自慢はその肉体で、ことあるごとにモデルとして脱ぎたがる裸族である。

セオペン

美術教師にして、自称同人界の秋元康。乙菜の画才に目をつけ、いずれ彼女をプロデュースして一山当ててやろうと目論んでいる。同人誌即売会一般参加歴ン十年の古参で、絵や漫画の方法論・同人界の事情には非常に詳しい。本人も本気を出して描けば壁サークル確実の腕前と自称するが、完成作品は一つとして現存しない、エア絵師である。実は人間ではなくペンギンではないかとの噂がある。

本編